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【2025カレンダーの人気アイテム】 染め額「初恋」f
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島崎藤村の “若菜集” にある「初恋」の詩がとても好きです。
「初恋」
まだあげ初そめし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実みに
人こひ初そめしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌くみしかな
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
この青春の瑞々しい詩のイメージは幾つになっても、私の心から離れることがありません。「りんご」ということばに接するたびに静かに心を波立たせ、信州の青い空を彷徨っています。
若き日の恋のときめきを藤村の詩情に託し、なんとか染色で表現したいと試行錯誤を繰り返し、特殊な絞り染め技法によってなんとか表現することが出来ました。
サイズ：たて２０㎝、よこ１５.５㎝、厚さ２㎝（スタンド含む）
素材：木綿
染料：スレン染料による堅牢染めです。
a、スタンドで立てる。b、紐で吊るす（写真2）。
a、b、二通りにお使いいただけます。
吊り下げ用のワイヤーは付いておりません。